
機械設計 Y.K.
前職ではAGVの機械・電気設計から製作、評価まで一貫して担当。構造設計や基板設計、組立・試験まで広く経験。Cuebusでは、これまでの豊富な知見を活かしながら機械設計リーダーを務めている。
転職の背景と想い
──Cuebusに入社したきっかけを教えてください
前職でCuebusと関わる機会があり、そのときから「面白そうな会社だな」とは思ってました。
そのあと、前職の退職を決めたタイミングで、社長から「次が決まってなければ、一回面談してみない?」と声をかけてもらいました。詳しい話を伺う中で、Cuebusの『物流業界に革命を起こす』というミッションに共感して「このチームの一員としてチャレンジしたいな」と強く感じ、入社を決めました。
──スタートアップ企業で働く期待や不安はありましたか?
正直、「自分のスキルでやっていけるのか」という不安はありました。他にもスタートアップは主体性をかなり求められるイメージがあったんですが、それがどの程度なのかわからなかったので、勝手にプレッシャーを感じてましたね。
ただ、それ以上に「世の中にないものを自分の手で形にできる」という期待感が大きかったです。自分の経験上、アイデア段階のものから設計してから世に出せる機会って、本当に貴重だと思うので。なので不安はありましたが、「これも成長できるチャンス」とポジティブにとらえて飛び込みました。
──実際、入社してみてどう感じられましたか?
想像以上に裁量が大きくて、良い意味で驚きました。自分の判断で進めて、必要に応じて社内で調整ってスタイルなので、責任を持って仕事に取り組める環境だと感じています。
それに、副社長の藤波さんが生成AIなどの新しい技術やツールを積極的に取り入れていて、常に新しいことを学べるのも良い刺激になりますね。
あと、基本的には定時で退社できるのも嬉しいです。プライベートは家族と過ごす時間を大切にしたいので。いろんな意味で良い会社だなと思います。
現場に根ざした設計思想
──現在は、どういった製品やモジュールの設計を担当されていますか
いくつか並行しながら進めてますけど、今は耐荷重200kgのパレットタイプCUEBUSの設計がメインですね。
本体*だけじゃなくて、それを固定するためのフレーム、駆動用の電源ユニットの設計も担当しています。
* 床に敷設するタイル
──設計するときに、Yさんの中で意識していることはありますか?
最優先に考えているのは「組み立てやすいか」「安全に運用できるか」「現場できちんと動くか」の三つです。図面上はキレイに見えても、実際の現場で使いづらいと意味がないので。たとえば、部品の干渉が起きないようにクリアランスをしっかり取る、組み立ての順番に配慮して配置を考えるみたいに、実際に製造や組立、運用する人の目線での設計を心がけてます。
あとは、制御担当や実際に設置作業をするフィールドエンジニアとの連携ですかね。独りよがりな設計にならないように、「こうした方がいいかも」と感じたときは、自分から積極的に声をかけて協議してます。
──協議の結果、自分の意見が採用されたときはどんな気分ですか?
シンプルに嬉しいです(笑)
そうやって協議しながら、実際に自分が考えたものが形になって現場で動いているところを見ると、やりがいを実感しますね。ものづくりの醍醐味だと思います。
挑戦と成長を実感したプロジェクト
──これまでで印象に残っているプロジェクトはありますか?
ビームス様のプロジェクト*と展示会*の準備が重なった時期ですね。納期までのスケジュールがかなりタイトな中、並行してやらなきゃいけないことも多くて大変でした…。
* ビームス ウエアステーションにCUEBUS世界初導入 記事はこちら
* 国際物流総合展2024への出展 記事はこちら
最終的に、うちが総力を挙げて取り組んだのと、関係各位の全面的な協力もあって、クオリティを保ちつつ納期を守ることができました。展示会ではたくさんのお客様がCUEBUSに興味を持ってくれて、反応もとても良かったです。当時は本当に大変でしたけど、いま振り返ると「あのとき頑張ってよかった」って思います。
──そのときの経験を踏まえて、何か新しく挑戦したい分野などあれば教えてください
ビームス様に限らず、アパレル関係のお客様はデザイン面でも洗練されたものを求める傾向が強いのかなと感じてます。なので、これから新製品の設計を考えるときに、動きの面白さや見た目の魅力、たとえば「可動式のギミック」とか「デザイン性の高い構造」にもチャレンジできればと思案中です。
そのためには自分のスキルアップが必要ですから、構造力学や取り扱う素材についても学びを深めて、3DCADやモックアップも使いながらレベルアップしていきたいですね。
仕事も家庭も丁寧に向き合う
──Yさんは、周囲からどんな人だと言われることが多いですか?
「仕事っぷりが丁寧」や「細かいところによく気がつく」と言われることが多いかもしれません。実際、設計に関係する資料は細かい数値までチェックしますし、相手の立場に配慮しながら物事を進めていくことは常に意識してます。そうした積み重ねもあってか、他のメンバーから「Yさんなら安心して任せられる」と言われることもあるので、自分自身、そこは強みだと思ってます。
──同感します。オフのときはどう過ごされてますか?
プライベートでは、家族との時間を大切にしています。子どもと遊んだり、勉強を見たあげたり、家事を手伝ったり…。中でも、子どもと過ごす時間がいちばんの癒しですね。
あとは家庭菜園もやってます。季節ごとに野菜を育ててるんですが、土に触れるとすごくリフレッシュできます。よくわからないんですけど、自然と触れ合うことで、心のバランスが取れるんでしょうかね?
創造力で物流を変える仕事
──Cuebusの機械設計エンジニアは、どんな人に向いていると思いますか?
いくつかありますが、まずは「チームで協力してものづくりができる人」でしょうか。設計は自分ひとりで完結するものじゃなくて、他のメンバーや現場と協議しながら進めていきます。なので、自分の意見だけに固執せず、周りの意見も柔軟に取り入れられる人が向いてますね。
他には、好奇心が強かったり、新しいものを作りたいという創造性がある人なんかも向いていると思います。設計しながら「もっと良くできないかな?」って自分自身に問いかけながら動ける人は、うちのカルチャーにすごく合うじゃないでしょうか。
あとは「多角的な視点を持ちながら設計できる人」ですかね。コストだけじゃなくて、製造性や安全性まで考えられる人は、どんどん設計の幅が広がっていくと思います。
──いろんな角度で考えながらの設計が求められるんですね。
はい。Cuebusの設計業務は、今この世界に存在しないまったく新しいものを設計していく場面がとても多いです。ゼロベースから設計・検証して、ときには現場で実機と向き合いながら製作していくので、いろんなことを並行して考えないといけません。
正直、既存のものを少し弄るような単純な設計だけをしたいなら、割とどこでも経験できると思います。うちの場合、未知のものを生み出すためにチャレンジしていくので、機械設計エンジニアとしての「地力」を伸ばしたい人には、うってつけの場所だと思いますよ。
──ありがとうございました。
──最後に、この記事を読んでいる“NEXT 機械設計エンジニア”へひとことお願いします。
いまの物流業界って、人手不足や非効率なオペレーションとか、いろんな課題を抱えているのが現状です。自分たちは、そこに真正面から挑んで、機械設計の力で物流業界を変えていこうとしてます。
当社が開発しているCUEBUSは、現場の声にしっかり向き合って「本当に必要とされるもの」を作るために、日々進化してるプロダクトです。
その設計に、あなたの力が加わればきっと、もっと良いものになります。
一緒にCUEBUSで、物流業界の未来を変えていきましょう!
よくある1日のスケジュール
09:00 | 出勤、当日のタスク作成 |
09:30 | 朝の定例ミーティング(15~30分程度) |
10:00 | 設計業務 ・3DCAD設計(Fusion) ・ペイントソフトでのラフスケッチ(フリーボード/Miro) ・業務資料作成(Notion) ・提携先との設計調整(Discord) ・試作品納品時や検証試験時は組み立てや設置作業 |
12:00 | 昼休み、昼食後はyoutubeなど動画鑑賞 |
13:00 | 引き続き設計業務 |
15:00 | Tea Time(10分程度) |
18:00 | 退社(基本的には定時あがり) |
Dear 飽くなき探究心を持つキミへ
まだ、我々は大陸に到着してはいない大航海の道半ば
これから大荒れの波に揉まれることもあるだろう
しかし、確信している
この先にある輝かしい新大陸の存在を
さぁ、共に旅へ出よう!