Cuebus「自動物流道路」実証実験レポート~100m連続搬送・最大積載1tの自動搬送に成功~

実証実験の様子

 独自開発のリニアモータを使用した都市型立体ロボット倉庫システム「CUEBUS(キューバス)」を提供するCuebus株式会社(代表取締役社長:大久保 勝広、以下「当社」)は、2026年2月9日(月)~2026年2月20日(金)まで、国土交通省による「令和7年度自動物流道路の社会実装に向けた実証実験」における「ユースケース2 本線単路部:搬送機器の自動走行」の実証実験(以下「本実証」)を、成田国際空港の道路区間にて実施しました。
 本実証では、実際の道路上での運用を想定し、リニアモータユニット等の搬送機器を用いたテスト走行環境を構築した上で、自動搬送における走行性能を検証しました。
 本実証で得られた成果をもとに、日本の物流の未来を変革する「自動物流道路(Autoflow Road)」の早期実現を目指し、今後は次のフェーズとなる新東名建設中区間等での社会実験に向けて、研究開発を一層加速させていきます。

成田国際空港内の実証実験区画

搬送レーンを走行する推力台車

推力台車を下部に組み込んだ搬送車両

本実証の概要

● 期間:2026年2月9日(月)~2026年2月20日(金)
● 場所:成田国際空港
● 内容:
 ・多様な荷姿(重量物・かご車等)における、自動搬送車両の加減速特性および電力消費量の計測
 ・将来的な複数車両走行(隊列走行等)を見据えた、位置計測誤差の検証
 ・実際のアスファルト路面走行時における、荷物の振動およびズレの測定
 ・自動走行時の左右の揺らぎ計測による、安全確保に必要な道路幅員の確認

実証内容

 本実証では、搬送車両の走行性能や路面条件が荷物に与える影響を多角的に検証するため、速度や積載重量の条件を段階的に変化させながら反復試験を行う評価設計を採用しました。
 実験の手順としては、まず搬送レーンや運行設備の設置・環境設定を行い、テスト走行による計測機器の正常稼働を確認しました。その後、積載物のない状態での走行試験を経て、実運用時の想定荷物を積載した状態での走行試験に移行し、積載物の条件を変更しながら各種データの追加評価を行いました。
 本実証における主要な検証テーマと実施内容は以下の通りです。

● 走行特性と電力消費の検証:
 さまざまな速度域および積載重量において、機器に内蔵されたセンサーを用いて搬送車両の加速・停止にかかる時間や距離、ならびに電力消費量を計測。
● 複数車両走行に向けた制御技術の検証:
 将来的な隊列走行などの複数車両運用を見据え、走行中の車両位置をリアルタイムで取得。速度の上昇に伴って発生しうる位置計測の誤差を測定し、目標とする車間距離を安全に維持できるかどうかの成立性を評価。
● 路面環境が荷物に与える影響の検証:
 実際のコンクリートで舗装された道路を走行する際、路面の凹凸や道路の横断勾配によって生じる振動が、積載した荷物にどのような影響を与えるかを検証。振動計などを用いて、走行中の荷物の振動やズレを測定。
● 走行時の左右の揺らぎ(必要幅員)の検証:
 自動走行時における搬送車両の左右の揺らぎやブレを加速度センサー等で測定し、安全な走行のために必要となる道路の幅員を確認。

なお、これらの検証においては、手積みやラップ巻きなどで固定された重量物、かご車を用いた中量物、軽量物や空荷の状態など、複数の代表的な荷姿パターンでの試験を行いました。また、検証は複数のセンサー手法を組み合わせて段階的に切り分けて評価する設計となっており、実装に直結する論点を精緻に確認するための工夫を施しています。

重量物(搬送車両・400キロ・パレット手積み)

重量物(搬送車両・450キロ・パレットラップ巻き)

軽量物(カゴ車・空コンテナ)

今後の展望

 本実証では、最大1000kgの自動搬送に加え、100ユニットのリニアモータを連結させた100m連続搬送に成功しました。これにより、リニアモータユニットを追加で敷設することで、理論上、東京~大阪間の長距離搬送が可能であることを実証しました。
 今後は、最高速度の向上、搬送車両を複数台密接させた状態での走行制御、ICを想定した分岐への対応、積載物のさらなる高密度保管の実現に向けた研究開発を加速させます。
 今回の確かな成果を礎に、次のフェーズとなる新東名建設中区間等での社会実験へと歩みを進め、日本の物流の未来を変革する「自動物流道路(Autoflow Road)」の早期実現を目指してまいります。

自動物流道路とは

 自動物流道路(Autoflow Road)は、道路空間に物流専用のスペースを設け、クリーンエネルギーを電源とする無人化・自動化された輸送手段によって貨物を運ぶ新たな物流システムです。物流危機やカーボンニュートラルの実現といった社会の変化に対応することを目的としています。
 自動物流道路は、次世代のインフラ網を構築するための大規模な国家プロジェクトで、数千億〜数兆円規模の投資が見込まれています。当社は、このプロジェクトへの参画を、物流業界におけるリーディングカンパニーとして飛躍するための重要な契機と位置づけています。
 実証実験を通じて自動物流道路の社会実装を確実に実現し、深刻化する輸送力不足を解消するとともに、物流コスト削減を通じて年間で数千億円規模の経済効果を創出します。

参考:国土交通省「自動物流道路(オートフロー・ロード)」
https://www.mlit.go.jp/road/autoflow_road/

Cuebus株式会社について

 “加速する時間に応える”をミッションに、最先端技術と新発想で実現したリニアモータ駆動による世界初の都市型立体ロボット倉庫システム「CUEBUS」を軸に、拡大するEC需要に対応した次世代物流サービスを提供しています。「CUEBUS」は、フレームをジョイントし縦・横に拡張するユニット構造形式により、大規模は勿論、都市部の狭い場所でも利用者のニーズや利用環境に併せてフレキシブルに設置と即時稼働することを可能にしました。必要最小限の規模から導入できるため初期投資も最小限に抑えられ、自社で倉庫を持つ事ができなかった中小企業に対しても導入しやすく、圧倒的な利便性で物流倉庫の生産性向上と人手不足などの課題を解決します。
 また、国土交通省が推進する「自動物流道路」構想に対応した新モデルも開発中で、次世代物流インフラの実現に向けた国家プロジェクトに参画しています。

所在地 : 東京都台東区蔵前1丁目3番地16号 蔵前JPテラス物流棟7階
代表者 : 代表取締役社長 大久保 勝広
設立  : 2015年2月
事業内容: リニア駆動型ロボット倉庫CUEBUSのハード/ソフトウェア開発・販売
URL   : https://cuebus.jp/